さび・まもる君｜株式会社IPSコーポレーション

きっかけはトラックのリーフ折れ

2009年11月、N社の出入り業者の方から『最近トラックのリーフスプリングがよく折れるのですが何かいい方法はないですか？？』という相談がありまして、では、うちでできるなら「どういう原因で」「どんな経緯を辿って」よく折れるのか調査しましょうということからはじまりました。
はじめは、N社構内の路面がかなり凸凹していて、走る際の衝撃（下からの突き上げ）が強く、それが折れる原因なのではないかという事が先方の見解でしたが、それだけはないのでは？というのが私どもの見解でした。
というのも、折れたスプリングを見ると表面がかなり錆ていたので、これはひょっとしてと思いました。
詳しく調べたほうがよいと提案、T社で非破壊検査を実施した所案の定、材質自体が水素脆化（ぜいか）も起こしていたのです。

原因は水素脆化(ぜいか)と衝撃

水素脆化（ぜいか）とは、金属の表面に付着した水分や塩分が原因で錆が進行する。そこから水素が金属内に浸透していき、金属そのものがもろくなっていく現象のことです。そうやってリーフスプリングの鋼材そのものがもろくなっていたところに、加えて悪路による衝撃が加わって折れる頻度が高いということが判明しました。
そこからです。我々にできることはないかと動きはじめました。

開発では155回ものテストで試行錯誤

金属には錆はついてまわる問題です。ならば錆の進行自体を遅らせれば水素脆化（ぜいか）も遅らせることができるという発想が浮かびました。
防錆塗料をつくるための開発がはじまりました。
当初は塗料に防錆油を混ぜてもなじまず、いろいろと調べて防錆油とうまく調合する成分の塗料をなんとか探し出しましたが、今度は塗料に対して防錆油を何％の割合で調合するのが最良なのかの試行錯誤（155回のテスト）の結果その比率を割り出しました。これは企業秘密なのでお伝えできませんが（笑）

比較テストで検証

そうして出来上がった防錆塗料も公的な機関による試験をパスしないといけないので、愛知県刈谷市にある産業技術研究所で、テストピースでの塗膜厚テストを行い、問題がないことも立証されました。
実際に錆が発生しやすい条件を作ってのテストも行いました。
ビーカーの中に海水と同じ塩分3.5％濃度の塩水を作って、通常市販されているシャーシブラックを塗っただけの金属（テストピース）と、今回開発した特殊防錆塗料「さび・まもる君」を塗った金属（テストピース）、それぞれをビーカーに入れて2週間置きました。
結果は比較テスト動画にてご確認ください。

特殊防錆塗料「さび・まもる君」はトラックのリーフだけではなく、シャーシ・岸壁・構造物など、あらゆる錆る場所や物に塗ることができます。どうぞお気軽にご相談ください。お待ちしております。

すでに錆や塗装の剥がれなどがある場合はサンドブラストをかけて錆・塗装を綺麗に剥がした上でさび・まもる君を塗装します。

さび・まもる君比較実験結果の動画

さび・まもる君を使ったものと、使っていないものとの比較を
動画で見ることができます。

写真で見るテスト結果

産業技術研究所における、さび・まもる君の塗膜厚検査結果です。1度塗りでは20um、2度塗りでは50um、3度塗りでは70um という結果が出ました。通常のスチールデスク等に吹き付けられている塗料の場合で5um～12umと言われています。このことから相当の塗膜厚が得られていることが分かります。

産業技術研究所,塗膜厚検査結果

こちらの実験は、錆や塗装剥がれなどのない綺麗な塗装面にさび・まもる君を使用した結果です。すでに錆や塗装の剥がれなどがある場合は、サンドブラストをかけて錆・塗装を綺麗に剥がした上でさび・まもる君を塗装します。

さび・まもる君の開発に際しては「塗膜厚」・「防錆力」に加え「見栄え」も重視しました。
三拍子そろったI.P.S.の自信作、「さび・まもる君」を是非一度お試しください。

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I.P.S.コーポレーションでは、さび・まもる君の塗装を承っております。
トラック・トラクター・バス・トレーラーなどに関しては、基本工賃の合計＋状況によってサイドバンパー等の脱着＋さびランク＝合計金額となります。
一覧にない車種（一般乗用車など）に関しては形状や状態の違いが多いため、その都度お見積もりとなります。